同人活動をしていると、「自分の作品をまとめて見てもらえる場所が欲しい」「SNSに流されずに、きちんと残しておきたい」と思うことはありませんか?
同人活動をしていると、SNSで作品を発信する機会は増えますよね。
でも、ただSNSに投稿するだけだと、過去の作品をまとめて見てもらったり、自分の活動を体系的に紹介するのはなかなか難しい。
そんなときに役立つのが個人サイトです。
個人サイトがあれば、SNSで発信した情報を整理してまとめることができ、ファンにとっても見やすく、あなたの作品や活動の魅力をしっかり伝えられます。
本記事では、初心者でも簡単に作れる個人サイトの作り方をわかりやすく解説していきます。
*PCを使う前提でお話していますのでお気を付けください。
個人サイトの作り方

「作品を長く残したい」「信頼度を高めたい」なら、ドメインやサーバーを使った個人サイトが向いているといえます。
個人サイトの作り方は以下のような流れです。
- ドメインを取得する
- レンタルサーバーを契約する
- WordPressなどのサイト作成サービスを導入する
ドメインやサーバーという言葉を聞くと、何となく難しそうと思われる方もいるかもしれません。
以下のように家を建てることをイメージすると分かりやすいです。
- ドメイン:住所
- サーバー:土地
- Wordpres(個人サイト):家
この土地(サーバー)と住所(ドメイン)を決めて、はじめて自分のサイトが完成します。
*Wordpressとは、世界中で使われている「サイト作成ソフト」のようなもの
専門的には「CMS(コンテンツ管理システム)」と呼ばれ、ブログ記事や作品紹介ページを、HTMLやプログラミングを知らなくても作れるツール
個人サイトを作る前に決めておきたいこと
サイトを作る前に、いくつか準備しておきましょう。
- サイトの目的:作品公開?販売?イベント告知?
- サイト名:活動名をどう表記するか
- 必要なコンテンツ:プロフィール、作品一覧、プライバシーポリシーなど
自分がどんなサイトにしたいか、どんなイメージが頭の中にあるか整理しておくと良いです。
ドメインを取得して個人サイトを作るメリット
個人サイトを作る際に、自分専用のドメインを取得するかどうかで迷う人も多いでしょう。
ドメインを持つことで、単なる無料ブログとは違った信頼感や自由度が手に入ります。
ここでは、同人活動でも役立つ、ドメインを取得して個人サイトを作るメリットについてわかりやすく解説します。
デザインや機能を自由にカスタマイズできる
独自ドメインを使った個人サイトでは、WordPressなどのツールを使えば自由にデザインや機能を追加できます。
- 作品ギャラリーを作る
- 通販用のカート機能を導入する
- 過去作をまとめたアーカイブページを作る
このように、自分の活動スタイルに合わせてサイトを作り込むことが可能です。
広告表示がなく、見た目がスッキリ
無料ブログだとサービス側の広告が表示される場合がありますが、独自ドメインの個人サイトでは広告なしで作品を見せられます。
訪問者は余計な情報に邪魔されず、作品やお知らせに集中できるため、見やすさも大きなメリットです。
SNSだけではできないこと
SNSは拡散力に優れていますが、古い投稿はどんどん流れてしまいます。
個人サイトを持てば、作品一覧や頒布情報をまとめて管理できるので、初めて訪れた人にも分かりやすい導線を作れます。
文字制限もアカウントを削除される心配がないので、個人サイトを活動の基盤にできます。
銀行や取引先への信頼度アップ
同人誌やグッズを販売する場合、サークル専用の銀行口座を開設したいこともあるでしょう。
その際に個人サイトでは、活動実態が分かるため信頼度がアップします。
これはSNSだけでは得にくいメリットで、個人事業主として活動したい人もオススメです。
自分だけのURLで信頼感アップ
無料ブログでは「〇〇.hatenablog.com」のようにサービス名が入りますが、独自ドメインにすると公式感や信頼感がぐっと増します。
同人活動でのサークルサイトや作品紹介にもぴったりです。
長期的に資産になる
独自ドメインを使ったサイトは、検索エンジンでの評価が蓄積されやすく、長期的に資産になります。
SNSや無料ブログはサービスの終了や仕様変更で情報が消える可能性がありますが、ドメインを持った個人サイトなら、過去の作品や告知もずっと残せます。
ドメインを取得して個人サイトを作る4つのデメリット
- 費用がかかる
- 初期設定のハードルがある
- 定期的な管理が必要
- 続けられないとコストが無駄になる
独自ドメインは年数百円〜数千円、レンタルサーバーは月数百円〜と、無料ブログに比べると維持費が必要です。
ドメイン取得やサーバー契約、WordPressのインストールなど、最初は少し難しく感じる人もいます。
更新を放置するとセキュリティリスクが出たり、WordPressの場合はプラグインやテーマのアップデート管理が必要です。
更新が止まってしまうと、せっかくのお金と労力がもったいなく感じてしまうこともあります。

個人サイトの運営はいくらかかる?
個人サイトなら「年間5,000〜12,000円くらい」が相場です。
趣味サイトなら十分負担できる範囲で、本格的に活動するなら「信頼感」や「使いやすさ」で中堅以上のプランを選ぶのがおすすめです。
項目 | プラン例 | 月額・年間費用 | 備考 |
---|---|---|---|
ドメイン | .com / .net | 年間 1,000〜1,500円 | 初年度はキャンペーンで安くなることもあり |
ドメイン | .jp | 年間 約 3,000円 | 日本向けの信頼感が高い |
サーバー(安価プラン) | ロリポップ!ライトプラン | 月 220円 / 年間 約 2,640円 | 小規模サイトや初心者向け |
サーバー(中堅プラン) | ConoHa WING ベーシック | 月 900円前後 / 年間 約 10,000円 | WordPress簡単インストール可能、安定性あり |
サーバー(本格派) | エックスサーバー スタンダード | 月 1,200円前後 / 年間 約 14,000円 | 高速・大規模サイト向け |
合計目安(安価プラン) | ドメイン + ロリポップ | 年間 約 4,000〜5,000円 | 趣味の同人サイトに十分 |
合計目安(中堅プラン) | ドメイン + ConoHa WING | 年間 約 12,000円前後 | 安定感と信頼性重視 |
ドメインとサーバーを一緒に契約する5つの手順
ドメインとサーバーは、同じ会社でまとめて契約することができます。
一緒に契約する最大のメリットは、設定が非常に簡単になることです。
これは、ドメインとサーバーの情報が同じ管理画面でまとめて扱えるためです。
通常は別会社で契約すると、ドメインとサーバーを紐づけるためにDNS設定などの手順が必要ですが、同じ会社で契約すればほとんど自動で設定が完了します。
もちろん、ドメインとサーバーを別々の会社で契約することも可能ですが、会員情報を1つにまとめられるため管理が楽です。
そのため、同じ会社でまとめて契約することをおすすめします。

1. サーバー会社を選ぶ
同人活動で人気なのは以下のサービスです:
サーバー会社 | 特徴 |
ConoHa WING | 独自ドメインが無料でついてくるキャンペーンあり |
ロリポップ! | 初心者に分かりやすい管理画面、安価 |
エックスサーバー | 安定性と高速表示に強い |
特に ConoHa WINGのドメイン永久無料プランは、個人サイトを長く続けたい人に人気です。

2. 契約画面で「ドメインを一緒に取得」を選ぶ
サーバー契約の流れで、「新しくドメインを取得しますか?」という項目が出てきます。
ここで自分の希望ドメイン(例:mycircle.com
)を入力します。
3. ドメインの空き状況を確認
同じ名前のドメインは1つしか存在できません。
空いていれば、そのまま契約できます。
4. 契約情報を入力
- メールアドレス(個人サイト用のYahoo!などのフリーメールを作っておくと管理が楽)
- 名前や住所(WHOIS情報はサーバー会社が代理公開してくれる場合が多いので安心)
- 支払い方法(クレカ・コンビニ払いなど)
月払いより、年払いの方がお得の場合があるので、公式サイトで確認をしましょう。
5. サーバーと自動で紐づけ完了
ドメインとサーバーを同じ会社で契約すると、設定が自動で完了します。
別々に契約した場合に必要な「DNS設定」などの難しい作業が不要なので、初心者でも安心です。
まとめ
今回は、同人活動で初心者でも簡単に始められる個人サイトの作り方について解説しました。
- 独自ドメインとサーバーを使って本格的に作る方法
- WordPressで自由にカスタマイズする方法
どの方法にもそれぞれメリットがありますので、自分の活動スタイルや目標に合わせて選ぶことが大切です。
まずは小さく始めて、慣れてきたら少しずつカスタマイズや機能追加をしていくのがおすすめです。
あなたの作品や活動を、ぜひ自分だけのサイトでしっかり発信してみてください。
今すぐ個人サイトを作って、同人活動をさらに楽しんでみましょう!
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