同人イベントに参加する際、意外と悩むのが「敷き布をどうするか」という問題です。
敷き布があるだけでブース全体が整って見え、作品の世界観も伝えやすくなります。
でも、こんな風に迷う方も多いはず…
- 自分で作るべき?
- 外注すると高い?
- 布はどんなのでもいいの?
- 布のサイズは?
この記事では、同人イベント用敷き布の作り方を「自作・外注」の2つの方法で比較しながら、それぞれどんな人に向いているのかを分かりやすくお伝えします。
自作で敷き布を作る方法(裁縫・DIY)
同人イベント用の敷き布は、自作することも可能です。
無地の布を使えば比較的手軽に作れるため、「まずは最低限そろえたい」「できるだけ費用を抑えたい」という人に向いています。
ミシンがなくても、簡単な処理だけで仕上げることもできるため、裁縫が得意でなくても挑戦しやすい方法です。
ここでは、初心者でも取り組みやすい自作敷き布の基本的な作り方についてお伝えします。
敷き布を作る際に必要なもの
- 布(布は防炎タイプを選ぶ)
- 裁ちばさみ
- ミシン(または手縫い)
- アイロン
- 素材: シワになりにくい「ポリエステル混」や、少し厚手で滑りにくい「帆布(オックス生地)」が人気です。
- 色: 頒布物(本やグッズ)を際立たせるには、濃いめの紺、茶、黒などがおすすめですが、サークルの雰囲気に合わせて明るい色を選ぶのも素敵です。
注意点:
不特定多数が集まる大規模な展示会場(東京ビッグサイトやインテックス大阪など)では、使用する布類に「防炎性能」が必須となります。参加するイベントで布についての規約がないか確認しておきましょう。
敷き布の簡単な作り方手順
- 布を机サイズ+余裕分でカット(布は防炎タイプを選ぶ方がよい)
- 周囲を三つ折りして縫う
- アイロンで整える
敷き布は、机の天板だけでなく、「手前(通路側)に垂らして荷物を隠す」のが一般的です。
推奨サイズ:横90cm × 縦120〜130cm
このサイズであれば、以下のような配置になり、見栄えが良くなります。
| 部分 | 長さの目安 | 役割 |
| 横幅 | 90cm | 隣のスペースにはみ出さないジャストサイズ。 |
| 手前(前垂れ) | 60〜70cm | 机の下に置いた在庫や荷物を隠し、スッキリ見せます。 |
| 天板(奥行) | 45cm | 机の上面をすべて覆います。 |
| 奥(自分側) | 15cm程度 | 布が手前にずり落ちないよう、自分側に少し垂らして固定します。 |
クラフトハートトーカイさんの公式Xに敷き布の作り方が掲載してあったのでリンクを貼っておきます。
布用の両面テープでも作れるみたいなので、裁縫が苦手な方でも挑戦できそうなのが嬉しいです。
同人サークルの敷き布を自作する2つのメリット
サークル活動において、敷き布を自作することには実用面以上の大きな価値があります。
自分の作品の世界観に合わせた色や素材を自由に選べるだけでなく、既製品では補いきれない「あと少しここに機能が欲しい」というこだわりを盛り込めるのが最大の魅力です。
ここからは敷き布を自作するメリットを2つご紹介します。
メリット①:費用を抑えられる
既製品のサークル布、特に防炎加工が施された専用品をショップで購入すると、数千円から、凝ったものだと1万円近くかかることもあります。
それに対して、自作であれば「防炎ラベル付きの生地」だけを切り売りで購入できるため、材料費を大幅に節約することが可能です。
100円ショップの小物や手持ちの端切れを組み合わせて、自分好みの収納ポケットを後付けするといった工夫も自作ならわずかな追加費用で済みます。
限られた予算の中で、布代を浮かせた分を新しいグッズの制作費やイベント当日の軍資金に回せるのは、サークル参加者にとっても大きなメリットになるでしょう。
メリット②:サイズを自由に調整できる
イベントによって机のサイズは微妙に異なりますが、自作なら自分の活動スタイルに合わせた「黄金比」の布が作れます。
例えば、通路側の荷物をしっかり隠したいなら前垂れを長めにしたり、逆に足元の風通しを良くしたいなら短めにしたりと、自由自在です。
また、1スペース(90cm)だけでなく、2スペース(180cm)で申し込む可能性がある場合、どちらでも使えるようにボタンで連結できる仕組みにするなど、既製品にはない工夫も盛り込めます。
自分の背丈や机の上に置く什器(棚)の高さに合わせて布の長さを微調整しておくと、当日の設営が格段に楽になり、ブース全体がきれいにまとまりますよ。
同人イベントの敷き布を自作する3つのデメリット
自作の敷き布には手作りならではの良さがありますが、一方で避けて通れない苦労もいくつかあります。
材料を自分で揃えて形にするには、それなりの知識や準備が必要になり、結果として既製品を買うよりも大変に感じてしまう場面があるからです。
特に、プロが作るような仕上がりを求めたり、忙しい時期に作業を詰め込んだりすると、活動自体の負担になってしまうことも。
ここでは、自作する前に知っておきたいデメリットを具体的にまとめました。
デメリット①:デザインの表現に限界がある
自分で布を選んで作る場合、どうしても「市販されている生地のデザイン」の中から選ぶことになります。
シンプルな無地や一般的な柄物であれば種類も豊富ですが、自分の作品のイメージに100%合致する色や模様を見つけるのは意外と大変です。
また、市販の生地を組み合わせて模様を作る場合、継ぎ目が目立ってしまったり、布の厚みが変わって扱いにくくなったりすることもあります。
既製品やフルオーダーの布であれば、サークル名やキャラクターイラストを入れた本格的なデザインが可能です。
ただし、家庭で自作しようとすると、同じ完成度を目指すのは難しく、選択肢も限られてきます。
デメリット②:時間と手間がかかる
敷き布を一枚仕上げるには、想像以上に多くの工程と時間が必要です。
まずは生地の買い出しから始まり、正確なサイズへの裁断、布の端がほつれないための端処理(かがり縫い)、アイロンがけなど、慣れていない人にとっては丸一日かかる作業になることも少なくありません。
特にイベント直前は、新刊の原稿やグッズ制作などで最も忙しい時期です。
その貴重な時間を裁縫に割かなければならないのは、大きな負担やストレスにつながります。
ミシンが苦手だったり、作業スペースを十分に確保できなかったりする場合、無理に自作することでストレスが溜まり、肝心の本作りや当日の体調に影響が出てしまう可能性もあるので注意が必要です。
デメリット③:イラストなどをきれいに再現するのが難しい
「自分のキャラクターを大きく布にプリントしたい」と考えている場合、自作での再現には限界があります。
家庭用のアイロンプリントシールなどは、大きな面積を貼るには不向きで、ムラができたり、洗濯や折り畳みによってひび割れてしまったりすることが多いからです。
プロの印刷業者に頼めば、布の繊維の奥までインクを染み込ませるため、発色が鮮やかで細かな線まで綺麗に表現できます。
ですが、自作で布に絵を描いたり布用スタンプを使ったりする方法では、どうしても手作り感(アナログ感)が強く出ます。
それが「味」になることもありますが、アニメやゲームのようにパキッとした公式感のある見た目を目指すのであれば、自作で納得のいく仕上がりにするのは難易度が高いといえます。
Xにも敷き布を手作りした!外注した!などさまざまな投稿があるので、参考にしてみてください。
外注サービスを使って敷き布を作る方法
「自作する時間がないけれど、こだわりの布が欲しい」という方にぴったりなのが、印刷所などの外注サービスを利用する方法です。
最近では、多くの同人誌印刷所や布プリント専門店が「サークル布作成プラン」を用意しており、防炎加工済みの生地に自分の好きなイラストやロゴをフルカラーで印刷できます。
自分で裁縫をする必要がなく、届いたらすぐに会場で使える状態で届くため、忙しい作家さんにとって非常に心強い味方となるでしょう。
データ入稿の流れ
一般的な流れは以下の通りです。
- デザインデータを作成
- 指定サイズで入稿
- 印刷・縫製
- 納品
外注で敷き布を作る際のプロセスは、基本的には同人誌の表紙入稿とよく似ていますが、布ならではの注意点もあります。
サークル布はサイズが大きいため、キャンバス設定や解像度の指定(一般的には150〜200dpi程度)を間違えないように注意しましょう。
デザインができたら、文字の読みやすさやキャラクターの配置を確認し、背景の色味などを調整してデータを作成します。
「防炎ラベルの縫い付け」がオプションになっている場合は必ずチェックを入れるようにしましょう。
データのアップロード(入稿)が終わると、印刷所側でデータのチェックが行われ、問題がなければ印刷工程へと進みます。
布の印刷は紙よりも納期が長くかかる傾向があるため、イベントの2〜3週間前には入稿を済ませておくと安心です。
敷き布を外注できるおすすめ業者
| 業者名 | 価格(税込) | 納期(最短) | 防炎ラベル | 特徴・みんなの評価 |
| オリジナルファクトリー | 3,900円〜 (900mm×1200mm) | 2営業日 | 標準装備 | 【納期が最短】 |
| おたクラブ | 2,000円~ (900㎜×1200㎜) | 9営業日 | 標準装備 | 【圧倒的に低価格】 |
| オレンジ工房 | 5,500円〜 (890㎜×1200㎜) | 5営業日 | 標準装備 | 【インクジェット用クロスシートを採用】 |
外注して敷き布を作る3つのメリット
自分で布を縫う手間を省きつつ、プロ仕様の仕上がりを手に入れられるのが外注サービスの最大の魅力です。
同人誌印刷所などが提供するサークル布作成サービスを利用すれば、家庭では難しい鮮やかな発色や、厳しいイベント基準をクリアした防炎性能をセットで手に入れることができます。
ここでは、敷き布を外注して作る3つのメリットを見ていきましょう。
メリット①:高品質な印刷でサークルの存在感を高められる
外注の最も大きな利点は、布全体を自由にデザインできる「フルカラー印刷」です。
家庭用のプリンターや手書きでは難しい、グラデーションや細かな背景や自身のイラストを布の端から端まで鮮明に再現できます。
発色の良い特殊なインクを使用しているため、遠くからでもサークルのロゴやキャラクターがパッと目に飛び込んできやすく、来場者をスペースへ呼び込む強力な看板としての役割を果たしてくれます。
プロの裁断と縫製によって仕上げられるため、布の端がほつれる心配もなく、何度イベントで使用しても清潔感のある綺麗な状態を保つことができます。
メリット②:防炎ラベル付きで安全性が保証される
多くの印刷所では、消防法に基づいた「防炎加工済み生地」を取り扱っています。
外注時に防炎オプションを選択すれば、公的に認められた「防炎ラベル」がしっかりと縫い付けられた状態で届くため、自分で加工や証明の準備をする必要がありません。
特にコミケなどの大規模イベントでは、消防の立ち入り検査が行われることもありますが、正規のラベルが付いた布であれば、ルール違反を指摘される心配がなく安心して参加できます。
自分だけでなく、周囲のサークルや来場者の安全を守るという意識を、手間をかけずに形にできるのは大きなメリットです。
メリット③:設営を助ける便利なオプションが豊富
外注サービスでは、実際のイベント会場での使い勝手を考えた「オプション加工」が充実しています。
例えば、机の天板から布が滑り落ちないように裏面に滑り止めを加工したり、ペンやお釣り入れを収納できるポケットをあらかじめ縫い付けてもらったりすることが可能です。
さらに、折り畳んでもシワになりにくい特殊な生地を選べるプランもあり、搬入時の荷物を小さくまとめられるのも嬉しいポイントです。
自分の活動スタイルに合わせて、サイズ変更や加工を自由にカスタマイズできるため、ただの「敷き布」以上の強力な設営ツールとして長く愛用できる一枚が手に入ります。
外注して敷き布を作る3つのデメリット
プロに任せることで高品質な布が手に入る外注サービスですが、その分、個人で布を用意するのとは異なるハードルも存在します。
特にコスト面やスケジュールの管理については、計画的に進めないとイベント直前で慌てることになりかねません。
利便性と引き換えに検討すべきポイントをデメリットの側面からまとめました。
デメリット①:自作に比べてコストが高くなる
外注サービスを利用する場合、どうしても費用が高くなります。
自分で布を買って端を処理するだけであれば数千円以内で収まることが多いですが、フルオーダーで作成すると、1枚あたり5,000円から1万円程度の予算が必要になるのが一般的です。
サークル活動を始めたばかりの方やできるだけ頒布物の制作に予算を回したい方にとっては、この初期投資の高さが大きなネックとなる場合があります。
デメリット②:納期を考慮した早めの準備が必要になる
印刷所での制作には一定の時間がかかるため、「思い立ったらすぐ用意する」ことができません。
通常でも1〜2週間程度の納期がかかるほか、夏コミや冬コミといった大型イベントの前は注文が集中し、早々に受付を締め切られてしまうこともあります。
原稿制作に追われている時期に、敷き布のデザインデータまで完成させて入稿しなければならないのは、精神的にも時間的にも大きなプレッシャーとなります。
「イベント前日に布がないことに気づいて、急いで自分で作る」といったリカバリーも難しいため、かなり余裕を持ったスケジュール管理が求められます。
デメリット③:布の質感や色味がイメージと異なる場合がある
パソコンやスマホの画面で見ている色(RGB)と、実際に布に印刷される色(CMYK)にはどうしても差が出てしまいます。
また、選んだ生地の質感(光沢感や厚み)によっても、手元に届いた時の印象が「思っていたより色が沈んで見える」「生地が薄くて机が透ける」といったギャップを生むことがあるので注意が必要です。
紙の印刷のように「試し刷り」を気軽に確認できるサービスは少なく、一発勝負での注文になりやすいため、こだわりが強い人ほど完成品を見てガッカリしてしまうリスクがあります。
生地サンプルの取り寄せができる業者を選ぶなど、事前の確認作業に手間がかかる点もデメリットといえるでしょう。
同人の敷き布は自作・外注はどちらを選ぶべき?
自作と外注、それぞれのメリット・デメリットを比較してきましたが、「結局どちらがいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
結論から言えば、どちらが正解ということはなく、あなたの「予算」「時間」「こだわりたいポイント」によって最適な選択肢は変わります。
自分が大切にしたいのは「手作りの温かみとコスト」なのか、それとも「プロの仕上がりと時短」なのか、以下の特徴を参考に判断してみてください。
自作向きの人
自作が向いているのは、「世界に一つだけの機能的な布を安く作りたい」と考えている方です。
裁縫が得意な方はもちろん、ミシンを持っていなくても「裾上げテープ」などを使って工夫することを楽しめる人には自作がおすすめ。
また、机の裏側に自分専用の小物入れを付けたり、特定の什器にぴったり合うように形を調整したりと、実用性を重視してカスタマイズしたい場合も自作が最も効率的です。
特に、活動を始めたばかりで「まずは初期費用を抑えたい」という方や、布のデザインに特定のイラストを必要とせず、お洒落な既成のデザイン生地(防炎対応)を使いたいという方にとって、自作は賢い選択となります。
外注サービス向きの人
外注サービスが向いているのは、「プロの力を借りて、サークルの看板としてのクオリティを極めたい」と考えている方です。
自分の描いたメインビジュアルを大きくプリントしたい場合や、公式グッズのような本格的な見た目を目指すなら、外注一択と言えます。
また、原稿作業で忙しく、設営道具の準備に時間を割けないという方にとっても、データを入稿するだけで完成品が自宅に届く外注サービスは、時間を買うという意味で価値があります。
「防炎ラベル」の準備を確実に行いたい方や、一度作ったら数年間は色褪せずに使い続けたいという「耐久性」と「信頼性」を求める方は、プロに任せることで当日を安心して迎えることができるでしょう。
敷き布+αでブースを整えるなら
敷き布と同じデザインで、
- タペストリー
- テーブルクロス
- ポスター
などを揃えると、ブース全体の完成度が一気に上がります。
こうしたアイテムは、同人向け実績のあるノベルティ・グッズ制作会社を利用すると、イベント用途に合った素材やサイズで相談できるのもメリットです。
同人イベントで敷き布が必要な理由
同人イベントでは、限られたスペースの中で自分の作品やサークルの魅力を伝える工夫が欠かせません。
敷き布は机の傷や汚れを隠すだけでなく、ブース全体の印象を整え、作品がより目に入りやすくなる重要なアイテムです。
色やデザインを工夫することで世界観を演出でき、初参加でも「きちんとしているサークル」という安心感を来場者に与えられます。
ここでは、イベントで敷き布が必要な理由をチェックしていきましょう。
理由①:敷き布がないと生活感が出がちになる
敷き布がない場合、机の色や傷がそのまま見えてしまい、どうしても生活感が出がちです。
一方、敷き布を使うとブース全体が引き締まり、作品が目に入りやすくなります。
特に島中配置では、第一印象の差が立ち寄り率に影響することも少なくありません。
理由②:敷き布は「装飾」+「世界観づくり」
敷き布は単なる布ではなく、
- ジャンルの雰囲気
- 作風
- サークルの個性
を視覚的に伝える重要な要素です。
背景が整うことで、ポスターや本の表紙もより映えます。
初参加・初心者ほど敷き布が役立つ理由
同人イベントに初めて参加する人や初心者にとって、敷き布は「とりあえず用意しておいてよかった」と実感しやすいアイテムです。
イベント会場の机は色や状態がまちまちで、傷や汚れが目立つことも少なくありません。
敷き布を敷くだけでブース全体が整い、設営に不慣れでも見栄えのよいスペースを作ることができます。
また、敷き布があることで作品や値札が背景に埋もれにくくなり、来場者の視線を自然に集めやすくなるのもメリットです。
初参加の場合、「周囲のサークルと比べて浮いていないか」「ちゃんとしたブースに見えるか」という不安を抱きがちですが、敷き布がその不安を和らげてくれます。
最低限の準備で安心感と完成度を底上げしてくれる点が、初心者ほど敷き布が役立つ大きな理由です。
同人イベント用敷き布の作り方まとめ
同人イベント用の敷き布は、
- 自作
- 外注
という選択肢があります。
「自分で作らなきゃいけない」と思い込まず、時間・予算・見せたい世界観に合わせて選ぶことが大切です。
ブースの印象は、敷き布ひとつで大きく変わります。
自分に合った方法で、イベント当日をより楽しめる準備をしていきましょう。

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