「SNSだけで十分だと思ってたけど、やっぱりホームページってあったほうがいいの?」
そんな疑問を持つ同人作家さんは少なくありません。
Xやpixiv、Instagramなど、SNSがあるからこそ創作活動は便利になりました。
でも、流れてしまう情報・アカウント凍結のリスク・過去作の埋もれやすさといった悩みも増えてきていませんか?
この記事では、そんな方に向けて、同人活動におけるホームページ運営の5つのメリットと、知っておきたいデメリットや注意点、収益を増やす方法までわかりやすくまとめました。
自サイトを持つ5つのメリット
SNSが主流の今、「わざわざホームページを持たなくても…」と思うかもしれません。
でも実は、自サイトを持つことで創作活動に広がりと安定感が生まれます。
流行に左右されず、自分のペースで作品を発信・管理できるのが最大の魅力。
ここでは、同人作家にとって具体的にどんなメリットがあるのか、わかりやすく5つにまとめました。
過去の頒布物を見やすく整理できる
SNSだと、作品がすぐに流れてしまい、後から見返すのが大変…。
ホームページなら、ジャンル別・カップリング別・発行日順など、自由に作品をアーカイブ化できます。
読者にとっても、あなたの創作履歴が一目でわかるので、たくさんの作品を見てもらえるチャンスが広がるでしょう。
プロの編集者の目に留まる可能性もあるので、ポートフォリオ代わりに作っておくのもオススメです。
通販や委託先リンクを一括でまとめられる
BOOTH、メロンブックス、とらのあななど複数の通販サイトを使っている方には特に便利。
通販先を一覧で掲載できる専用ページを作っておけば、読者が迷うことなく作品にたどり着けます。
「R-18はこちら」「健全本はこちら」など分けておけるのも親切ですね。
SNSだけに頼らない“創作の拠点”が持てる
突然の凍結や仕様変更でアカウントが消える…というSNSトラブルも珍しくない昨今。
自分のサイトがあれば、いつでも“戻れる場所”があるという安心感につながります。
日記や告知、進捗報告などが書ける場としてもホームページはとても自由度が高いです。
検索流入で新たな読者に出会える
検索で、あなたのサイトにたどり着く人は意外と多いです。
新たな読者を獲得できるチャンスにも広がり、SNSでは届かない層にも作品を知ってもらうきっかけにもなります。
マネタイズが活動費の足しになる
実は、ホームページやブログには「広告」を自由に貼ることができます。
- Amazonや楽天でおすすめ画材・印刷所レビューを紹介
- FANZAやDLsiteでアフィリエイト
- 自作テンプレート素材やアイコン販売
こういった方法で月数千円〜1万円前後の収益を得ることも可能です。
サーバー代や印刷費の足しになるのは嬉しいポイント。
「広告収入」でたくさん稼ぐことは難しいですが、自分のサイトを持っているからこそできる方法です。

自サイトを持つデメリットも理解しよう
どんなものにもメリットとデメリットはつきもの。
サイト運営にも、以下のような注意点があります。
初期設定やデザインに手間がかかる
ドメイン取得・サーバー契約・WordPress設定など、最初の導入に少し学習コストがかかります。
継続的なメンテナンスが必要
- WordPress(ワードプレス)の更新
- スパムコメントの管理
ワードプレスの更新は、「お知らせ」も届くので、知識がなくても心配する必要はありません。
コメントも管理者が目を通した後に公開するよう設定ができるので、管理も比較的簡単です。
年間5,000円前後のコストがかかる
SNSは無料ですが、自サイトはドメイン代やサーバー代が必要です(月額250〜500円程度)。
アクセスを集めるには工夫が必要
検索に強い記事を書いたり、SNSで告知をしたりと、人に見てもらう努力は必要不可欠です。
メリット・デメリットを一覧表で比較
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
過去作品の整理 | 作品一覧をジャンル別・カプ別などでわかりやすく見せられる | 更新作業を定期的に行う必要がある |
通販導線 | BOOTHや委託先リンクをまとめて掲載でき、買いやすくなる | 複数の通販ページを都度手動でリンク更新する手間がある |
安定性 | SNS凍結や仕様変更の影響を受けず、活動の“本拠地”になる | 初期設定(ドメイン・サーバー等)が少し手間 |
認知拡大 | 検索からの新規読者に出会えるチャンスがある | サイトだけではアクセスが伸びにくく、SNSなどとの併用が必要 |
マネタイズ | アフィリエイトやDL販売などで活動資金を補える | 年間5,000円前後のコストがかかる(ドメイン・サーバー) |
サイト運営の始め方と費用【初心者向け】
「興味はあるけど、難しそう」「お金がかかりそう…」と感じていませんか?
実は今、初心者でも手軽に始められるサービスが充実しており、パソコンが苦手でも安心して運用できます。
ここでは、同人活動にぴったりな自サイト運営の費用感や、始め方のステップをわかりやすく解説します。
▼費用の目安(年間)
項目 | 金額 |
---|---|
ドメイン代 | 約1,000〜1,500円 |
サーバー代 | 月額250〜500円(年約3,000〜6,000円) |
合計 | 約5,000〜7,000円程度 |
▼始め方(ざっくり3ステップ)
- ドメインを取得(お名前.com/ムームードメインなど)
- レンタルサーバーを契約(ロリポップ!/ConoHa WINGなど)
- WordPressをインストール&デザイン選択
取得や契約と聞くと難しいと思いがちですが、家を借りる時とほぼ同じです。

ドメインやサーバーを契約する際は、個人の審査はありません
まずは基礎知識から:ドメインとレンタルサーバーってなに?
- ドメイン…インターネット上の「住所」のようなもの
- レンタルサーバー…ホームページの家を建てる「土地」のようなもの
ドメインは、「example.com」や「yourname.jp」など、あなた専用のURLになります。
レンタルサーバーは、サイトのデータ(画像・文章など)を置いておく場所です。
この2つを用意することで、あなた専用のホームページをインターネット上に公開できるようになります。
現在はドメインとレンタルサーバーを同じ会社でまとめて契約できるサービスがほとんどです。
同じ会社でそろえることで以下のようなメリットがあります。
- 設定が簡単(自動で紐づけされることが多い)
- 問い合わせ窓口がひとつで済む
- 更新時の管理がラク
初心者の方には「エックスサーバー(ドメイン無料付き)」や「ConoHa WING(ワードプレス簡単セットアップ付き)」などが特に人気です。
【初心者向け】ドメイン+サーバーおすすめサービス比較表
サービス名 | 特徴 | WordPress簡単導入 | ドメイン無料キャンペーン | 月額料金(目安) | 初心者向けおすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー | 国内最大級の安定性。高速表示・安心サポートが魅力。 | ◎ ワンクリックOK | ◎ あり(条件付き) | 約1,000円〜 | ★★★★★ |
ConoHa WING | デザイン重視の同人作家にも人気。操作画面がシンプル。 | ◎ 初期設定ガイド有 | ◎ あり(常時キャンペーン) | 約1,000円〜 | ★★★★★ |
ロリポップ! | 月額500円〜と格安。気軽に始めたい人向け。 | ◯ 簡単インストール | ◯ あり(条件付き) | 約500円〜 | ★★★★☆ |
さくらのレンタルサーバ スタンダード![]() | 昔からある安心感。マイペースな運用をしたい人向け。 | ◯ オプション設定 | △ 不定期で実施 | 約600円〜 | ★★★☆☆ |

私は老舗のさくらレンタルと契約しています!

WordPress(ワードプレス)とは?
WordPressは、ホームページを作るための“無料のソフト”のようなものです。
「文字を書く」「画像を載せる」といった操作が、コードを知らなくても簡単にできるのが特徴。
「商品リンクを貼る」「作品ページを並べる」などもボタン操作で簡単に設置できます。
テンプレート(テーマ)を使えば、おしゃれなデザインのサイトの完成です!
つまり、HTMLやCSSがわからない初心者でも安心して使えるツールと言えます。

このブログもワードプレスで作っています
まとめ:自サイトを持つことで、創作活動はもっと自由になる
ホームページ運営には多少の手間もありますが、それ以上に「創作の居場所が自分の手で作れる」という安心感とやりがいがあります。
- 創作の記録やアーカイブに
- ポートフォリオの代わりに
- 通販や頒布物の整理に
- 読者との長期的な関係構築に
- 小さな収益化にもつながる
「もっと作品を丁寧に届けたい」「SNSだけに頼るのは不安」と感じた今が、自サイトを持つチャンスです。
今日から、あなたの創作の拠点を少しずつ育ててみませんか?

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